パーツ選び – 電源ユニット編

電源ユニットの選び方

重要度が認識されにくいパーツです

電源ユニット、パソコン本体に文字通り電源を供給するパーツになります。
電源ユニットは性質上、常時起動しているため
消耗が一番激しい部類のパーツになりますが、
その重要性を認識しているのはパーツに詳しい自作ユーザーくらいでしょう。
では電源ユニットはどういった観点でパーツ選びをすればいいのでしょうか?

電源容量

電源ユニットには供給できる電力量(ワット数)が、
電源容量として設定されています。
各パーツには電源につながれているケーブルから電力が供給されます。
マザーボードやCPU・グラフィックカードの補助電源には12V、
SATAケーブルなど5ないし12Vの電圧が供給されます。
12Vの電圧が供給される箇所は、
安定的に電流が供給される必要があります。

例えば12Vの電圧が1系統のものと2系統に分かれている
電源ユニットがあります、大容量電源は2系統である場合が多いです、
2系統にするのは電力供給の揺らぎを抑えるためです。
しかしそうすることで供給可能な電力量の最大値が目減りします。

CPUとマザーボードが電力消費量最大のパーツなので、
12Vの電圧系統が供給できる電力量をよく確認して
電源を選択する方がいいでしょう。

80PLUS認証

電源ユニットでAC/DC変換される際に、
その過程や電源ユニット内で利用されるパーツによって電力がロスします。
つまり電源ユニットにおいては、
電力の変換効率の高さが商品のウリになると言うことになります。

80PLUSは特定の変換効率を持つ電源に、
standardからtitaniumまでのグレードを認定する業界団体です。
例えばstandardが20%以上の負荷で80%の変換効率で認定されるのに対し、
titaniumは負荷50%で94%の変換効率、全90%以上の変換効率
で認定と細かく定められています。

高い変換効率を誇るtitaniumは非常に値段が高いですが、
そもそも選べるほど電源の数がありません。
殆どの認証がstandardからgoldまでの4種類に集中しています。
値段を見てみるとsilver辺りまでが、
十分コストパフォーマンスに見合ってる価格と言えるでしょう
gold以上はちょっと値段が跳ねますが、
メーカーによっては安い商品も発売されています。

電源容量や12Vの系統と合わせてチェックするといいでしょう

プラグイン電源

電源のケーブルは一体化している場合が多く、
それがパソコン内で非常に邪魔な存在になります。
そういったことを解消するために、
必要な電源ケーブルだけつないで使うと言うコンセプトが
プラグイン電源になります。
裏配線の数も少なくなります。
しかしプラグイン電源はあまり普及しておらず、
通常の電源よりも高いのが現状です。
組立時はすっきりしますがパーツ追加時には
やはりごちゃごちゃになりやすいというデメリットもあります。

電源ファン

常時稼働している電源ユニットは熱源になりやすく、
そのため排熱用のファンが重要です。
ただ、実際電源に電源を入れて挙動を確かめられるショップは
ごく僅かになるため、ネットの評判等を参考にしましょう。
安い電源ほど排熱性を保持するために、
小さなファンを高速回転をさせる→音がうるさくなる
と言うケースが多いです。

まとめ

電源ユニットはパーツによって必要な電力量が異なるため
電源容量やメーカーによって価格差を考慮して
用途に合わせて変更しましょう。
ただしパーツを追加する予定がある場合はこの限りではありません。
80PLUS対応かどうかは製品の品質や信頼性の目安になります、
積極的に対応電源を選択していきたいところです。

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