パーツ選び – ケース編

ケースの選び方

ケースは見た目が10割

ケースは見た目(形状で)大きく3種類に分かれています、
用途も形状ごとに違うので「ケースは見た目が10割」と言うのも
言い過ぎということは無いでしょう。
また、それぞれの大きさのケースによって
提供されるインターフェースなどこまごまとした機能が異なります。
以下においてそれぞれの分類のケースで、
形状と提供される機能についてを検証していきます。

キューブケース

キューブケースとは直方体で段ボール箱形状のケースになります。
大きさは
200~350mm(幅)x300~400mm(奥行き)x200mm~(高さ)
程のものが多いですが
中にはミドルタワーケース2つ分の容積を誇る
大型のキューブケースもありますが
ここでは小さいタイプのキューブ型ケースについて言及します。

フォームファクター
キューブケースは通常miniITXやmicroATXサイズの
マザーボードが搭載可能となっています。
形状によってはminiITXサイズのマザーボードしか搭載できないものや、
miniITX、microATX両方のサイズのマザーボードを搭載できるもの、
microATXサイズのマザーボードしか搭載できないものまで
様々なものが存在します。

パーツ取り付け
キューブケースは他の形状のケースと異なり、
大体のケース底面にマザーボードを取りつけます。
(一部ケースは他のケース同様に側面に取り付けるものもあります)
よって取り付け可能な拡張カードのサイズは、
奥行きのサイズに倣うことが多いです。

一方高さがある程度あるタイプのキューブケースでも、
CPUクーラーの搭載サイズはさほど大きいものにはなりません
大体80~160mmのものが多いでしょう。
これはケース上部に3.5インチベイや
ドライブベイが配置されているため内部空間が狭くなるからです。
または底部にそういったものが配置される場合には、
内部空間は必然的に狭まりますので、
取り付け可能なCPUクーラーのサイズは小さくなります。

パーツの取り回しは狭いケースであればある程大変になります、
キューブケースも大きなタイプや高級ケースは、
パーツの取り回しを意識した作りになっていますが、
そうでないものもあります。
パーツの組み込みなどになれたユーザーの方がいいでしょう。

インターフェース
キューブケースのインターフェースは、
他のケースと比較して別段少ないということはありません。
だいたいケースフロントに2つはUSBポートが存在するので、
足りなくなるということは無いでしょう。

基本的にインターフェースはマザーボード依存なので、
高級マザーボードのラインナップが薄い
miniITXサイズのマザーボードでは
思ったように商品が選べない可能性があるでしょう。

スリムケース

スリムケースは平べったい形状のケースです、
ビデオデッキのような形状と言えば分かりやすいと思います。
大きさは大体
100~mm(幅)x300~(奥行き)x300mm~(高さ)
の様なサイズになっています。

フォームファクター
大きさはさまざまで、
miniITX~ATXサイズのマザーボードまで
様々なサイズのマザーボードが搭載できる形状ですが、
おおむねmicroATXサイズのマザーボードが搭載できるケースが
一般的には多く出回っています。

パーツ取り付け
スリムケースはほとんど拡張性を有していません、
電源はSFX規格の電源が必要ですが割高ですので、
大体はケース備え付けの電源を使うケースが多いでしょう。
その電源は150W多くて200W程度ですので、
あまりハイエンドな構成にすることはできません。
また、拡張カードはケースの幅が薄いため
ロープロファイル仕様のカードしか差せません。

インターフェース
キューブケースと同様ですが、
スリムケースの場合は前面のUSBポートが
4つあるものも少なくありません、
そういう意味ではキューブケースよりも便利であると言えるでしょう。

タワーケース

いわゆるデスクトップパソコンなケースになります、
高い拡張性を誇ります。
大きさは
200mm前後(幅)x400mm~(奥行き)x400mm~(高さ)
辺りのものが多いです。

このサイズがミドルタワー型、
これより小さいケースがミニタワー型
高さが600mm位のサイズになるものがフルタワー型
のケースと呼び分けることがあります。

フォームファクター
ミニタワー型のケースはmicroATXサイズの
マザーボードしか取り付けられないものもありますが
それ以上のサイズでは大体ATXサイズのマザーボードが
取り付け可能になっています。
ATX以下のサイズのマザーボードはケースによって
取り付け可能かが異なります。

パーツ取り付け
ケースサイズが大きいため拡張性の高さは折り紙つきです。
ミニタワー型のケースには若干の制限がありますが、
ビデオカードやCPUクーラーなどは特に制限なく取り付け可能です。

ただし、現在のディスクメディアの利用状況を垣間見て、
各メーカーとも5.25インチベイを搭載しないケースも増えてきています。
この手のケースは3.5インチベイが潤沢であるものの、
搭載可能な拡張カードのサイズに制限がある場合があります。

インターフェース
タワー型ケースにはケースファンのファンコントローラーや、温度計、
中にはホットスワップ用のSATAアダプタが
搭載されていたりするものもあります。
ATXサイズのマザーボードは選択肢が広いため、
SPDIFなどのソケットを利用したい人や
LANチップのメーカーを指定したい人も
様々な選択肢を得られるでしょう。

まとめ

ケースは大きさや形状や見た目が選択要素となります、
また、形状によって利用可能なマザーボードが決まってくるので、
用途に合わせてケースを選択しましょう。

おすすめ記事

    Menu

    HOME

    TOP

    error: Contents Protectied